その後の作品に多大な影響を与えた「羊たちの沈黙」。〈今週のオススメ本〉

本が先か、映画が先か。
それぐらい〈今週のオススメ本〉の「羊たちの沈黙」は、原作も映画も素晴らしい。

自分は映画が先で、内容をよく知らないまま話題作ということで、当時の彼女と一緒に見て、彼女がドン引きしていた記憶がある。

いまも原作本と映画LDの両方を持っているが、さすがに内容が重いので、何度も繰り返しは読んだり見たりはしていないが。

映画を見たことのある人が多いと思うので、ストーリには特に触れないが、ぜひ原作も読んでほしい。

この「羊たちの沈黙」を境界線に、“サイコサスペンス”というカテゴリーが確立し、その後の本や映画に多大な影響を与えた。
もっと古くに「サイコ」などもあったが、“サイコサスペンス”という括りができたのは、「羊たちの沈黙」以後のような気がする。

FBIの“プロファイリング”という、犯罪心理学で犯人像を割り出し、犯人に迫っていく手法も、この「羊たちの沈黙」くらいの頃かも。

「羊たちの沈黙」で使われた“天才殺人者と刑事”というプロットは、いまでも本や映画でよく使われるパターンになっており、日本でも「踊る大捜査線」の小泉今日子の役などはそのパクリ。

そして「羊たちの沈黙」の“ハンニバル・レクター”はその後も活躍(?)し、続編の出版や、前日譚「レッド・ドラゴン」も映画化されている。

「レッド・ドラゴン」は“ハンニバル・レクター”初登場作で、原作は緻密で生々しく、ストーリーも素晴らしかったが、正直映画は軽く薄く描かれていて好きではない。

そして続編の「ハンニバル」は、原作から自分は引き込まれなく、よって映画も見ていない。

原作者の『トマス・ハリス』のことはよくわからないが、この「羊たちの沈黙」は原作も映画も、その後に残した影響を考えても、まぎれもなく傑作。

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