不屈の事件記者「ジョン・ウェルズ」に酔う。〈今週のオススメ本〉

カメラネタや普段の話だと書くことがなくなってくることもあり、少し前に〈今週のおすすめ本〉というBOOKカテゴリーを作ってみた。

自分は昔から本が好きで、その中でも冒険、ミステリー、ホラーなどのフィクション小説が好きで、小学生の頃は『ジュール・ヴェルヌ』の「海底二万マイル」や、『コナン・ドイル』の「ロスト・ワールド』などを読んでいた。

市の図書館にも行き出し、『江戸川乱歩』の“少年探偵団”シリーズを好んで読んでいた。
当時、図書館に置いてあった唯一(?)の漫画、「のらくろ」も予約してまで読んだ記憶があるが、内容は正直まったく覚えていない。

〈今週のおすすめ本〉にはまったく関係のない話だが、ふと思い出してしまった。

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『キース・ピータースン』“ジョン・ウェルズ”シリーズ。

今回オススメするのは『キース・ピータースン』の事件記者“ジョン・ウェルズ”シリーズ(創元推理文庫)。
本名アンドリュー・クラヴァンが、別名義の『キース・ピータースン』で書いた4作品。

「暗闇の終わり」「幻の終わり」「夏の稲妻」「裁きの街」の4つで、どれも傑作だと思うが、個人的には後にいくほど良かった。

最初「暗闇の終わり」が出版されたのが1990年なので、全作品新品では手に入らないが、中古だったら探せば安く手に入るかな。

最高の事件記者なのに、生き方が古く、頑固なウェルズが事件に巻き込まれながら、不屈の精神で記事を追っていく。
本自体も薄く、文章や会話もおしゃれで、映画を見ている感覚で読める。

ただ、1990年代の話なので、もちろん携帯電話もスマホもなく、記者が締め切りまで社に戻り、さらに記事を書き上げなくてはならないなど、その時代ならではのこともあり、その辺の古さはどうしようもない。

思うに携帯電話やスマホができたことにより、生活や仕事がまったく変わったと感じる。
個人的には、スマホがない時代のほうが良かったような気もするが、自分でも便利に使っているので如何ともしがたい。

話を戻して、この4作品通じて影の主役は、同僚の美人記者“ランシング”(「そんな眼でこっちを見るな、ランシング」)。
また周りに出てくる人物たちも非常に魅力的に書かれている(嫌なやつも含めて)。

1冊読み始めたら、あっという間に4冊読んでいると思う。
それほどの傑作。

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