前回の続きをちまちまと。
X-E1とX-E2の写りは、自分で見た限りほぼ同じといっていいと思う。
撮り比べてもあまり違いがわからず、フォルダを混ぜてしまうと、どっちの写真だか分からなくなる。
今回は高感度は撮り比べていないが、ここまで同じだと高感度もほぼ同じと考えていいのでは。
そう考えると値段の安いX-E1を買っても、写りだけ見たらまったく問題ないと考えてしまうが、そう簡単にはいかない。
AFだけ見ても、像面位相差AFが入っているX-E2は、迷うことが減り高速で合う。
全体的なレスポンスも、電源オンの立ち上がりや、ボタンの反応などが、X-E2のほうがやはりストレスがない。
そして一番の大きな違いはX-E1とのことではなく、“2013年発売時のX-E2”と、“2016年以降のX-E2”は、まったくの別物になっていること。
2016年に発表された、X-E2 Ver.4の無料大型アップデート。
この“ファームウェア Ver.4.0”が凄まじく素晴らしく、有料でもいいのではいうほどの内容。
※X-E1+XF35mm f1.4(f8 ISO200 1/250 WBauto STD)
※X-E2+XF35mm f1.4(f8 ISO200 1/250 WBauto STD)
フィルムシミュレーションは両方ともスタンダートだが、微妙にX-E1のほうがスッキリしているかもしれない。
凄まじいファームウェア Ver.4.0
簡単なところでは…
・AFの大幅強化し、瞳AF、オートマクロの搭載。
これでコンデジみたいな煩わしいマクロボタンがいらなくなった。
・画面表示の文字などが小さくなり、スッキリ見やすくなった。
X-E1を見ればわかるが、表示文字が大きすぎてけっこう邪魔。
・カスタマイズボタンも一気に増えて自由度があがった。
・最高1/32000の電子シャッターの搭載。
自分が一番感動したのはこれ。今までは、明るい日中、XF35mm f1.4を開放で使うと露出オーバーになり使えなかったが、最高1/32000の電子シャッター搭載により、日中でも開放を使えるようになった。
その他にも内容てんこ盛りで、初期X-E2とはまったく違うカメラになっており、X-E2 MarkⅡと言っていいくらい。
操作性なども細かく追加されており、とても使いやすくなっている。
※X-E1+XF35mm f1.4
今回、X-E1とX-E2を撮り比べて一番思ったことは、写りなどではなく、X-E2を使った後だと、X-E1は非常に操作しずらく、レスポンスも悪いのでストレスがたまること。
X-E1はFnボタンが1つしかなく、ISO、WB、フィルムシミュレーションなどがすぐに変更できない。
Wi-Fiが内蔵されていないので、スマホにすぐに飛ばせない(FlashAirは問題なく使えたが)など。
あと上手に言葉にできないが、X-E2と比べてもほんの瞬間なのだが、両方触ってしまうと、そういうほんの少しのレスポンスの差が気になってしまった。
アップデートで、写り自体は変わるわけないので、それでも安いほうがいいという人はX-E1でもいいが、2万円くらいの差だったら素直にX-E2のほうが後悔は少ないのでは。
まあX-E2自体も十分古いカメラなのだけど。