前回の前編からの続きで、今回は自分なりのm4/3の話を。
m4/3は意外に気難しいマウントだと思う。
自分で使ってきた印象では、m4/3が一番レンズと天気などの条件に写りが左右される。
フルサイズは安くて古い絞りレンズなどでもそれなりに写る、または写ってるように見える。
それはダイナミックレンジの豊かさだったり、高感度の綺麗さとかの影響があるのかな。
APSも同じで、ある程度安いキットレンズなどでもD7100などは綺麗に見えたし、高感度もそれなりに綺麗。
m4/3は全体的にシャープがキツ目になっていて(オリンパスは特に…)、パンフォーカスやブツ撮りなどには、速いAFと深い被写界深度でとても使いやすい。
※E-M1+12-40mm f2.8Pro
しかし、子ども撮りのポートレート、雲一つない快晴、どんよりとした曇空などは苦手で、とたんにコンパクトカメラみたいな写りになることがある。
ダイナミックレンジの狭さなどと相まって、諧調が少なく立体感が乏しい写りに。
だから少しでも明るくて写りのいいレンズとなるわけで、そうなると急に値段が上がる。
センサーが小さくて不利な分、レンズに比重をかける必要が出てくる。
なのでE-M1 markⅡの値段を知った時はけっこう驚いた。
※X-E2+35mm f1.4R
E-M1 markⅡってどうなの?
世間ではE-M1 markⅡがすごいと賑わっていますが、自分はちょっと違和感が。
最初は興味があったけど、逆にあそこまでデジタル化が進んでしまうと興味がなくなった。
AFがD500や7D markⅡを超えたとか、高感度がAPSを抜いたと言われてますが、あれ欲しいですかね。
たぶんmarkⅡを予約した人は、初代E-M1の時からPROレンズや高級レンズを使ってきた人。
また一からPROレンズを揃えて、markⅡも買ってとなると、50万円近くかかってしまう。
一番コスパの悪いマウントになったような気もする。
あと大きく筋肉質になったデザインもすごく格好悪くて……ZZガンダムみたい(笑)。
またはドラゴンボールでセルに対抗しようとして、大きく変身したトランクスみたいな感じ……もういいか(笑)。
自分は今でも初代ガンダムが一番好きで、それはE-M5にも通じるのかな。
大きくて重いからフルサイズは嫌になったとm4/3に移行する人も多いけど、最近のPROレンズもけっこう重い。
富士のAPS用のレンズと対して変わらない重さになってきてる気もする。
3年後くらいに出るE-M1 markⅢ(?)はレンズのバランスを考えて、650gくらいになってるかも(笑)。
と好き勝手に書いてますが、1年後とかに安くなったmarkⅡを急に使ってるかもしれませんが悪しからず。
※D750+VR70-300mm
ここまで色々書いてきたが、正直こういう機材の推薦ネタは嫌い。
他人のブログでもこれを使えみたいな話は読まないし、自分も結局見た目や質感などで決めることのほうが多い。
たまに “フルサイズは必要ないよ” とか “m4/3で十分” とか言っている人もいるが大きなお世話。
憧れや見栄だけでフルサイズを使って、それでモチベーションがあがるならそれも大成功。
逆に見た目だけでm4/3を選んでも全然間違いではないよね。
ではなぜ長々と書いたのか……たんに自分がいま底値のD7200が欲しいからかな(笑)。
※E-M5+12-40mm f2.8Pro
E-M1のほうが使いやすいのだろうけど、自分は今でもE-M5のほうが断然格好いいと思う。