とうとうあれだけ気に入って使っていたFinePix S5 Proを手放した。
去年の4月くらいから使っていたので、約11か月くらいは使ったかな。
手放すと二度と手に入らないかもしれないので結構悩んだが、最近X-T1を入れた時にたぶんそうなるだろうなとは予想はしていた。
後ろ髪を惹かれる思いもあるが、最近は中々出番もなく置いておいてもしょうがないと思い、値段が付くうちに出した。
理由は複数あるが、手放したのを自分が納得するように書いてみる。
10年前の機種なので、入れた時から“でかい、重い、遅い”の三重苦だったが、写りを見たらそれが気にならないくらい味のある写りだった。
今はないCCDと富士のコクのある写りで、レンズがニコンFマウントだったのも便利だった。
最初のうちは使っているだけで楽しかったし、パソコンに落とした写真を見るのも楽しみだった。
ただ使っていると不満が出始め、動作が遅いので撮っていてイライラし、重いので自転車の時には携行しなくなった。
その自転車を買ったことがS5Proには影響したと思う。
最近は歩いて散歩するよりも、自転車で出かけながら写真を撮ることのほうが多い。
そう自転車とカメラは結構相性がいい。
そうなると軽くて小さいカメラが欲しくなり、D5500を入れてみたり、ミニS5みたいに使えるかなとD40も入れたりと、この時期はちょっと迷走した。
その後フィルムカメラにもちょいハマりし、F80やF100まで入れた。
このF100を買ったこともS5Proに少し影響した。
F100のボディの質感がとても良く、それまでS5Proが座っていた “夜な夜な触れて気持ちいいポジション” にF100が居座った(笑)。
そうなるとS5Proは、普段の撮影回数も少ないうえに、夜触れることもなくなり、防湿庫奥の番人に…。
ようするに機能云々以前に、自分の気持ちがS5Proから一気に離れてしまった。
ゴミの多さにも悩まされた
もともと不便のほうが多いくらいの古い機種。
気持ちが離れたら写りどうこうよりも、使い勝手の悪さが目立ってくる。
ゴミの付着も多く、ゴミ取りがついていないのもあるが、掃除してもすぐにゴミがつく。
いいものが撮れたと思ってパソコンで見たら、大きなゴミが写っていてガッカリしたこと多数。
液晶表示が悪いからその場ではゴミの確認ができないので尚更。
ただこれは2台目に買ったS5Proのシャッター回数がかなり少なかったのが理由かも。
1台目の2万〜3万以上シャッターが切ってあったほうは、実際ゴミは少なかった。
なのでこの2台目のS5Proもあと1万枚くらい撮っていけばゴミが出なくなるかも……まあ自分はそこまで我慢できなかったが。
あとは自分は子供撮りがメインなので、S5ProのアンダーめのAEは使いづらかった。
自動で積極的に露出を上げてくれないので、人物の顔が真っ暗でシルエットみたいになってしまうことも多い。
子供の表情は撮り直しができないので、S5Proを子供撮りのメインにはできなかった。
rawで撮って、後で直せよという話でもあるんだけどね…。
なので遊びに行く時、子供撮り用D750と景色撮り用S5Proの2台持ちなんて、アホなこともしていた時期も。
まあそんなこんなで手放したけど、とても味のあるいい機種だった。
もう一度使うことはあるかわからないが、写真の勉強にはすごくなった。