すこし前、コロナ禍の時期に、一時期SONY α7Sと一緒に使っていた“SONY 135mm f2.8[4.5]STF”。
SONY Aマウントの“Sonner 135mm f1.8”と、双璧をなしているレンズ。
一言で言うと唯一無二の超銘玉で、価格comのレビュー点4.96もうなづける。
適当に何かを撮っても、ほぼ絵になってしまう。
MF専用レンズなので、もちろんAFは効かないが、AマウントアダプターのLA-EA3に付けて使っていた。
ファインダーで見ている段階で、感嘆の声が出るくらいはっきり分かる素晴らしさ。
ピントもつかみやすく、被写体が浮き上がるように見える。
αのピーキングや拡大も使えば、ピント合わせは用意。
ピントリング、絞りリングも適度な重さだけど、ピントリングはもう少し滑らかだといいかな。
それでもこのレンズのためだけに、まだAマウントを使う価値もあるかも。
135mmという距離と合間って、とろけるようで滑らかなボケと、圧倒的な立体感。
他のレンズでは得られない世界が見える。
自分が使ってきたレンズの中でも、片手に入るくらい唯一無二の素晴らしい写りだった。
ではなぜ今は手元にないのか。
それは写りも操作性も素晴らしいが、逆に趣味性が高すぎて、出番が限られてしまうから。
もちろんカメラは趣味なんで、趣味性が高すぎるのは“良いこと”なんだけど、自分みたいに子供撮り半分、その他半分だと、135mmの距離、MF専用、最短撮影距離0.87mだと、正直持ち出す機会が減ってしまう。
あと自分の腕だと、135mmという距離が、似たような写真を量産していた。
重さは730gで軽いほうではないが、心地よい重さ、質感がある。
あまり軽すぎて、プラスチッキーなレンズは結局愛着が湧かなくなるので、多少重くても金属銅鏡のほうがいい。
写りはもう最高に気に入っていたが、α7Sと同時に手放した。
ただ、今でもこのレンズの為だけに、α7Ⅱなどを持っていてもいいかなとも思う。
ちょっとした弱点は、少し寄れないことと、MF専用なので動きものはきついのと、フードがカチッとはまらない(これは自分のだけかも)。
まあ懐に余裕があったら今でも持っていたい、そんな大好きなレンズ。